みなさま、はじめまして、こんにちは。
ヴィオリストの中恵菜です。
今コロナ禍が進み世界中が大変困難な時ですが、音楽の世界も少しずつ動き出しています。
(↑NYのMoMA美術館にて)
自粛中には、コンサートの場がほぼ0になり、お客様の前で演奏する機会がなくなる状況でした。いつ舞台に立つことができるのだろうと、、毎日不安な日々を送っていたそんな中、とっても尊敬している方からTodays Concertの企画のお話を頂き、今回初登場させて頂くことになりました。このようにTodays Concertを通して、皆様と音楽を共有出来ることをとても嬉しく思います。今までとはまた一味違った音楽の楽しみ方を、皆様に実感して頂けましたら幸いです。
(↑姉とデュオリサイタルを開催した時の一枚)
今回収録しましたのは、バッハの無伴奏チェロ組曲の第3番。この曲はバッハの無伴奏チェロ組曲の中でも大好きな一曲です。
散歩が好きな私は公園に行き、外の空気を吸い芝生に寝転び、空を見上げてみます。その曇ひとつない真っ青な青空はこの3番の調性でもあるハ長調のイメージとぴったりでした。なんの混じり気もない、ピュアな響き。今の大変な世の中から一変、時間の流れが安らかな世界を感じて頂きたく、この曲を選びました。
チェロの重厚感のある響きとはまた少し違った、ヴィオラならではのサウンドもお楽しみ頂けると思います。
(↑海が大好きです)
ここで少しヴィオラについて、お話させていただきます。
ヴィオラという楽器は人の声に近く、一般的には中声部といったところです。中音域のヴィオラはアンサンブルでは"音楽の血流"のような役割を担っており、このヴィオラが持つ特有の渋い音色はなんとも言えない、独特の魅力があります。
もしかしたら、弦楽器の中でヴァイオリンやチェロよりは皆様の中でメジャーじゃないかもしれませんが、とっても素晴らしい楽器なのです。是非このヴィオラの魅力がもっと広がって伝わっていくことを願っています。
それでは、バッハの世界をどうぞお楽しみください。
Comments